お茶やコーラ、コーヒー、最近ではノンアルコールビールまで、「トクホ」という言葉があふれています。CMでも「トクホの○○」なんて使われ方をしていますね。
今や、あたり前のように使われる「トクホ」ですが、そもそもどんなものなの?
■いまさらだけど、トクホって何?
トクホは「特定保健用食品」の略で、健康の維持増進に役立つ旨をパッケージに表示してもよいと、消費者庁に許可された食品です。
「おなかの調子を整える」
「コレステロールが高めの方の食品」
「血圧が高めの方の食品」
「体脂肪が気になる方の食品」
など、
今までは食品に健康への効能を示す表現をすることはできませんでしたが、消費者庁が認めた食品にのみ、これらの表示が可能になりました。
■健康食品とは違うの?
健康食品はとくに法律などで定義されておらず、一般的に健康の保持・増進を助ける食品として販売されるものです。
トクホ商品はきちんと効果をヒト試験で科学的に検討されていて、食品の有効性と安全性について消費者庁の審査を経ています。そこで認められたもののみ、トクホ食品として表示ができます。
■トクホならなんでも健康にいいの?
「トクホ」は特定保健用食品の略ということからわかるように、「特定の健康の維持増進」に効果があるものです。
ですから、トクホマークが付いている食品には必ず「脂肪の吸収を抑える」や「糖の吸収をおだやかにする」などといった「どんな効果や機能があるか」が記載されています。
「健康にいいらしいから、とにかくなんでもトクホの食品!」ではなく、自分の健康の気になるポイントに合った食品を選ぶことが大切です。
■どんどん増えるトクホ食品
前述したとおり、お茶やコーラ、コーヒー、ノンアルコールビールなど、「トクホ」と表示される食品は次々に増えています。
飲料系ばかりかと思いきや、調べてみるとインスタントラーメン、豆腐、マヨネーズ、ソーセージなど様々なトクホ食品が市場に出回っているようです。
自分の健康状態や栄養状態をよく理解して、上手にトクホ食品を活用していきたいですね。