塩素系漂白剤と酸素家漂白剤、違いを説明できますか?
「なんとなく使っている」「どっちがどっちかわからない」という人は要注意。漂白剤は使い方を間違えると、とても危険な場合があります。
■白物のシミ抜きには「塩素系」
塩素系漂白剤は、脱色のはたらきがあります。シミを真っ白にするのは得意ですが、色物や柄物に使うと色が抜けてしまいます。強アルカリ性で、シルクやウール、ナイロン素材にも使用できません。
真っ白な生地で、塩素系漂白剤が使えることを洗濯タグで確認できたものに使用しましょう。
いつもの洗濯に少量入れるか、薄めた漂白剤液に浸けおきしてから洗濯します。
■塩素系漂白剤は取扱注意
塩素系漂白剤は、使用するときに細心の注意が必要です。酸性洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスが発生しますので、絶対に混ぜないこと。
塩素系漂白剤を使うときにはゴム手袋をして、必ず換気をするようにしましょう。
■色柄物には酸素系漂白剤
塩素系漂白剤が使えない色柄物やシルク、ウールなどのシミ抜きには酸素系漂白剤を使います。
使い方は塩素系漂白剤とほとんど変わりませんが、優しい使い心地。有毒なガスも出ませんし、敏感肌でなければ素手で触れます。塩素系漂白剤特有の、鼻に刺さるツーンとしたにおいもありません。
■酸素系漂白剤は高温でパワーを発揮
水よりもお湯と相性が良い酸素系漂白剤。つけおきするときには50~60度くらいのお湯を使うとより効果的です。
お湯を使用するときには、洗濯する生地がお湯で洗えるものかどうかをまずチェックしてくださいね。
■消臭・除菌効果も
酸素系漂白剤は酸化力があるので、消臭や除菌のためにも使えます。洗濯機にお湯を張って酸素系漂白剤を入れれば、カビ取り剤としてはたらきます。塩素系漂白剤とは違って、キッチン用品の除菌・漂白にも安心して使えますね。
■塩素系と酸素系は混ぜない
酸素系漂白剤は酸性ですので、塩素系漂白剤とは絶対に混ぜてはいけません。シミ抜きがうまくいかなかったなどの理由で両方の漂白剤を使用する場合には、洗濯物だけでなく、洗濯用具や洗濯機もしっかりとすすいでから行いましょう。
2種類の漂白剤の違いをよく理解して、目的に合わせて使い分けましょう。ぴったりな漂白剤を使えば、よりすっきりと、より安全に洗濯が楽しめますよ。