山椒は、ミカン科サンショウ属に分類される落葉低木です。古くから薬味として利用されており、市販されている粉山椒は、山椒の実を乾燥させて作られています。
「粉山椒なんて、うなぎのかば焼き食べる時くらいしか使わないし、買っても無駄にしてしまう」なんてよく聞きますが、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とも言われるほどの食材。侮るなかれ。
山椒の健康パワー
山椒に含まれる栄養成分のシトロネラールやサンショオール、リモネン、ジペンテンにフェランドレン、ゲラニオールは消化管(胃腸等)の働きを向上させ、食欲改善、便秘や下痢の改善といった効果があります。山椒は古くから漢方薬として利用されています。
また、サンショオールには代謝を促し、発汗作用もあるため、冷え性を改善する働きもあります。夏にうまく発汗できない人は夏バテを起こしやすいことから、山椒は夏バテ予防にぴったりの食材と言えます。
山椒を手軽に取り入れられる粉山椒を使ったレシピ
粉山椒を使った、夏にぴったりのレシピをご紹介します!
【茄子の中華味噌炒め山椒風】
材料(4人分)
豚こま切れ肉 150g
茄子 1袋
ピーマン 1袋
おろしにんにく 小さじ2杯
おろし生姜 小さじ2杯
粉山椒 小さじ2~3杯
油 大さじ2杯
味噌 大さじ2杯
砂糖 大さじ1杯
濃口醤油 大さじ1杯
みりん 大さじ1杯
酒 大さじ1杯
作り方
(1)茄子とピーマンは乱切りにする。
(2)フライパンに油をひき、豚こま切れ肉とにんにく、生姜を炒める。
(3)肉に火が通ったら茄子を加えて炒める。
(4)茄子が柔らかくなってきたらピーマンも加える。
(5)ピーマンに油が回ったら砂糖以下の調味量と水100mlを加え、フタをして強火でさっと煮たてる。
(6)煮汁が煮詰まってきたら、粉山椒を振りかけて。
山椒の香りがふわ~っと香り、夏の食欲がない時でも、ご飯が進むこと請け合いのレシピです。
粉山椒はうまく活用できないと敬遠されがちな香辛料ですが、おひたしのアクセントに加えたり、グリルチキンの香り漬けに利用したり、うなぎ以外の魚のかば焼きにも意外と合いますよ。上手に利用してくださいね。