本格的な冬に向けて、クローゼットにしまっておいたアウターなどの冬服を取りだす機会が増えてきますね。
急に寒くなると去年来ていた冬服をそのまま着てしまいがちですが、注意してほしいのが冬服のにおい。着る前のひと手間で、冬服のにおいは改善することができます。
意外と汚れている冬服
冬は汗をかかないので冬服はあまり汚れないと思っていませんか? 冬でも意外と汗をかく機会は多いものです。
電車のなかやショッピング施設など、「暖房が強く効いているけれどアウターを脱ぐのもためらわれる」というシチュエーションはよく遭遇するはずです。
また、寒いとアウターを着たまま食事をしたりものに触ったりする機会が増えるので、アウターの袖口は汚れやすくなります。
冬服の洗濯頻度も汚れを溜めやすい原因のひとつ。とくにアウターは自宅で洗えるものが少ないので、どうしてもクリーニングに頼る機会が増えますね。年に1回、数年に1回しかアウターをクリーニングに出していないという人もいるのではないでしょうか。
冬服はにおいがこもりやすい
夏服と違って、生地が厚い冬服。アウターは防寒のために通気性が悪いものが多いですね。冬服のように通気性が悪いと、蓄積された汚れをエサに雑菌が繁殖しやすい環境ができてしまいます。
ただでさえ通気性の悪い冬服を夏の間締め切ったクローゼットにしまっておくと、さらににおいは悪化。前年にはにおわなかったアウターも、今年着ようとするとにおいが気になるということが起こります。
クローゼットで防虫剤を使っていると、そのにおいが冬服に移ってしまっているかもしれません。自分では気にならなくても、化学的なにおいに敏感な人は少なくないので注意したいところです。
保存状態が悪いと、クローゼットにこもった湿気で冬服にカビが生えてしまうこともあります。雑菌のにおいとカビのにおい、ふたつが重なるとそのまま着るのは難しいですね。
アウターは着る前に風通し
しまっておいたアウターは寒くなってからクローゼットから出すのではなく、早めに出して風通しをしましょう。直射日光の当たらない場所に陰干しをします。アウターを何枚か干すときには、風を通すように間隔を十分にあけてくださいね。
このときにアウターにカビが生えてしまっていないかをチェックしましょう。カビを完全に落とすのは自宅では難しいものです。カビを発見したら一度クリーニング店で相談してみましょう。
たたんでタンスにしまっておいた冬服は、タンスから取り出すか、タンスのひきだしを開けて換気を行いましょう。
冬服の汚れはこまめに落とす
汚れは放っておくほどにおいが増す原因になります。こまめなケアでにおいは最小限に食い止められますよ。
定期的に洗うことはもちろん、脱いだアウターはブラッシングをして、陰干ししてからクローゼットにしまう習慣をつけましょう。襟や袖の汚れは、中性洗剤を含ませて絞った布で軽く拭き取ります。
水洗いできる冬服は、重曹と酸素系漂白剤を使うと染みついた汚れもすっきりしますよ。重曹と酸素系漂白剤を合わせてお湯で溶いてペーストにします。汚れの気になるところに塗って洗い流すだけ。肌に優しいエコ洗濯方法です。
冬服はにおいやすいということを意識して、着る前の準備と、こまめなメンテナンスを心がけていきましょう。
汚れを発見したら…? 酸素系漂白剤で綺麗にしよう!