家族の健康は「イヌリン」で守りましょう!
「イヌリン」が身体にいいらしいよ! と言われてもピンとこない方多いのではないでしょうか?イヌリンとは、いったいどんな成分でできていてどんな効能があるのか、紹介していきたいと思います。知ってしまったら、手放せなくなるかもしれません!
イヌリンって何? どんな効能があるの?
初めて耳にする方も多い「イヌリン」。これは、植物によって作られる天然の多糖類の一種です。主に、菊芋、チコリやタンポポ、ごぼうなどの根や地下茎に蓄えられる成分なのです。中でも菊芋の「イヌリン」含有率は最も多く、約10%〜12%も含まれているそうです。ちなみに菊芋とは、キク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその肥大した根の部分。北アメリカ原産と言われ、日本では主に長野県で作られています。
さて、多糖類の一種であるこのイヌリンにはどんな効能があるのでしょうか。実は、人間はイヌリン自体を分解する酵素を持っていません。イヌリンを摂取しても、ほとんど体内に吸収されず排出されます。イヌリンは腸で水分を吸収するとゲル状(ヌルヌルしたもの)になり、糖質の吸収を抑える働きをしてくれます。また、腸内で善玉菌のエサとなるので、腸内環境も整えてくれるのです。
ダイエット食品としても注目のイヌリン
糖質の吸収、腸内環境改善と見ると、イヌリンはダイエットにもよさそうですよね。
では、具体的にどうダイエットにいいのでしょうか。前述したように、イヌリンは、胃や腸の中でゲル状になります。このとき、ほかの食物を吸着して素早く消化器内を通過するので、食事が体内に吸収される率を低くしてくれるのです。かつ、糖質の吸収も抑えてくれる働きもあります。
また、イヌリンは食物繊維も豊富なうえに、腸内環境も整える働きもあるため、女性を悩ます便秘も解消にも役立ってくれるわけです。
さらに、イヌリンは消化器内で膨れ上がって、腸内で長くとどまるので、腹持ちがいいのです。少ない量でも満腹感を得ることができる、これは食べ過ぎ防止にもなりますよね。
お腹周りや体形が気になる女性には嬉しい効果がたくさん!
旦那さんの糖尿病予防にもイヌリンが効く!
「健康診断で糖尿予備軍と言われちゃった…」旦那さんがこんなことを言い出し始めたら…イヌリンには、糖尿病予防の効果もあるんです!
現代病や生活習慣病ともいわれる糖尿病。これは、血糖を調節するのに必要なインスリン(血糖値をコントロールする作用を持ったホルモン)が不足することによって起こる病気です。通常、血糖の上昇がゆるやかならばインスリンが無理なく作用し、不足することがなくなります。現代人は脂質や糖質を多く摂りすぎ。これによって、インスリンをどんどん消費してしまい、不足しがちになってしまうのです。
イヌリンは水に溶けるとゲル化し、食べ物の流れをゆるやかにするため、糖質の吸収速度もゆるやかにしてくれます。ゆるやかになることで、血糖値の急激な上昇を防いでくれるわけです。インスリンがどんどん消費されてしまうのを防ぐという効果が、糖尿病を予防してくれるのです。このイヌリン、「天然のインスリン」とも言われているそうです。
イヌリンの美味しい食べ方とは
太らない甘味としてよく使われるイヌリン。サプリメントもありますが、パウダー状になったものもあります。
その美味しい食べ方とはどんなものがあるのでしょうか。
■イヌリンパンケーキ…通常のホットケーキミックスに大さじ2杯のイヌリンを入れて焼くだけ。味の邪魔をしないうえに、身体の中で糖質をカットしてくれるおやつになりますね。
■イヌリンキッシュ…皿に敷いた冷凍のパイ生地に、卵・ベーコン・玉ねぎ・牛乳・塩・コショウとイヌリンを混ぜたものを流し込み、オーブンで焼くだけ。「糖尿病予防」のメインディッシュになりそうです。
■イヌリンティー…紅茶やコーヒーなどに小さじ1杯程度。イヌリン自体にはほとんどカロリーがありません。カロリーを気にせず、ほんのり甘いティータイムを。
パウダーなら簡単に取り入れられるので、お料理やティータイムに活用してみてはいかがでしょうか?
水溶性の食物繊維を手軽にとりいれる☆イヌリン☆