料理のアクセントに欠かせない各種スパイス。
近年では、味や香りはもちろん、その健康効果にも注目が集まっています。
中でもこれからの季節に注目したいのが、ピリリと辛い粉山椒。
山椒は可食部分が多く、若葉は木の芽、花は花山椒、実は実山椒(青山椒)として楽しまれていますが、山椒の実を乾燥させ種子を取り、果皮だけを粉状にひいた粉山椒は、密封や冷凍での長期保存が容易で、時季を問わず一年中食べることが可能です。
山椒の栄養面でも魅力は?
香り高くスパイシーでおいしい上、女性にうれしい栄養素がぎっしり!
辛味成分「サンショオール」には、血行促進や保温に効果が。
また香り成分「シトロネラール」には食欲増進や食中毒の予防があり、そのほかカリウムやビタミンAなども摂取することが可能です。
山椒に似て非なる花椒とは?
一方、この山椒に似て非なるスパイスとしてあげられるのが花椒。
こちらは山椒とは同族異種の中国原産・華北山椒の果皮を乾燥させたもの。
花椒は中国料理、とくに四川料理のスパイスとして多く使われています。
例えば麻婆豆腐、担々麺などに痺れるような辛さを加えているのが花椒。
この花椒もまたサンショオールやシトロネラールなどを含みますが、異種のため、その含有量やその他の成分は山椒とは異なります。
山椒の楽しみ方あれこれ
一番一般的なのは、ウナギのかば焼きに振りかけること。
ウナギの脂とかば焼きのこってりとした美味に、ピリリとした辛味と爽やかな香りがよく合いますよね。
もっと気軽に毎日おいしく使うなら、まずは肉や野菜の炒め物に加えてみて。きっとピリッとした辛味のきいた新鮮なおいしさに驚くはず! 塩や醤油など塩分のある調味料の代わりに、または少量に減らして併用してもおいしく食べられるから、塩分が気になる人にもうれしいスパイスと言えそう。
花椒の楽しみ方あれこれ
最近では粒胡椒や岩塩でよくある専用のミル入りの花椒をよく見かけます。
いつでも挽きたての花椒が自宅で味わえるから、本格四川料理を作るときのほか、餃子などにも気軽に振りかけると一気に本格的な味わいに!
そのほか花椒の粉を中華スープの仕上げに一振りするのもおすすめです。