おいしいだけでなく、健康維持や、豆から作るビーントゥバー製法などでも注目を集めているチョコレート。原料を同じくするココアとともに、新商品や期間限定商品などが出揃うシーズンがやってきました!
どちらも原料はカカオ。製法と栄養の共通点と相違点を紹介します。
栄養たっぷり! チョコレートとココアの製法の違いとは?
カカオ豆を発酵、焙煎、乾燥、圧搾してできあがるのが“カカオマス”。
ココアとは基本的にはこのカカオマスからカカオバターを除去したもの。
これをそのままパウダー状にした製品が“純ココア”で、これに乳製品や糖分を加えて調味したものが調整ココアです。
そしてチョコレートとはこのカカオマスに脂肪分や糖分を加えたもの。
これらの原材料の内容や含有バランスにより、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、高カカオチョコレート、純チョコレート、生チョコレートなどに分類されています。
チョコレート、ココアの栄養とは?
栄養豊富なカカオ豆には、カカオポリフェノールのほか、鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルや食物繊維などが豊富。フラボノイドやテオブラミンなども含まれています。
これらの栄養をより効率よく摂取するなら、なるべくカカオ濃度の高いものを吟味、選択するよう心がけましょう。具体的には、純ココアや、カカオ70%以上の高カカオチョコレートがおすすめです。
なお栄養面でひとつ気を付けておきたいのが、カカオ以外の成分のカロリーやGI値など。
基本的にはカカオマスから脂肪分を除去するココアのほうが、カカオマスに脂肪や糖を足すチョコレートよりも、脂質、糖質とも少ない傾向に。
ただし、調整ココアなら、糖分や乳製品などでどう“調整”しているのかがポイントに。ベストは純ココアから自分で手作りすること。
チョコレートは分類が多彩ですが、高カカオ(糖分、乳製品が少なめ)、ビター(ミルクなどの乳製品なし)、そのほか甘さ控えめとうたっているものや甘味料にこだわったものなどを選べば比較的低脂肪、低糖のものが選べるでしょう。
濃厚な美味を追求するほど高脂肪、糖質過多になりがち。
きちんと確認しながら、ヘルシーで栄養満点、カカオ本来の味や風味を堪能する幸せなひとときを過ごそう!