「健康のためには水をたくさん飲むべき」という話を耳にしたことがありますか?
特に美意識の高い方は、モデルさんなどの真似をしてたくさん飲んでいるかもしれません。
もちろん水分を取ることは良いことなのですが、一方で水の摂りすぎによるむくみに悩んでいる方もいます。
むくみの原因はここにあった!
今のような寒い時期は汗をかく機会もなかなかないですよね。
そんなこの季節に必要以上の水分を飲んでしまうと、尿として排出する以外は体に溜まってしまいます。その結果、むくみとなってしまうことがあるのです。
普段、スポーツをしたり入浴や岩盤浴などで汗をかくと、スッキリとした気分になりますよね?反対に、雨でジメジメしている日などは気分も冴えなかったりします。それと同じく摂った水分は体から出さないとむくみにつながりかねないのです。
もちろん水分を取ること自体は良いことなので、体の中に“余分な水分を溜め込まない”ということを心がけましょう。
むくみを防ぐにはバランスが大事
観葉植物などを育てたことのある方はイメージしやすいと思いますが、植物の中には水のあげすぎによって“根腐れ”を起こしてしまうことがあります。
人間も必要以上の水分を摂ると、排出が間に合わないために体内に溜め込んでしまうのです。それがむくみの症状となって現れます。
そうならないために、まずは1日の水分の動きを見てみましょう。
普段お茶やコーヒーなどの飲料で1〜1.5リットルほど飲んでいる場合、食事から摂取される水分と、栄養素が体内で燃焼するときにできる水分も足しておおよそ2.1〜2.6リットル。だいたいこのくらいの量を取り込んでいることになります。
それに対して排出は、尿や便として1日1〜1.5リットル、吐息や、皮膚から自然に蒸発する分も合わせて2.1〜2.6リットルになります。この量で摂取と排出がプラスマイナスゼロ。この水分バランスを保つことが大切なのです。
シチュエーションによって摂取量や飲み物を変えよう
1日2リットルの水を飲む美容法なども有名ですが、先ほどの話にあった通りで摂取した2リットルがしっかり体内から出ていかなければ、体内の水分バランスは保てません。
夏場の暑いときやスポーツをするとき、岩盤浴や温泉で汗を流すとき…。そういったときにいつもより多めに水分を摂るのは非常に大切ですが、排出する予定がないのに大量に取ってしまっては体に溜め込むだけなのです。
特に冬場は水分を体から出す機会が減ってしまうので、むくみを防ぐためにも必要以上に飲みすぎないことが大切です。
ただ、冬場の空気の乾燥などから常に水分を摂りたいときもあると思います。そんなときは飲み物の工夫も大切です。水分を出す働きのあるカリウムや食物繊維であるイヌリンを多く含む「ごぼう茶」はむくみが気になる方におすすめの飲み物ですので緑茶などから変えてみるのも良いでしょう。
特に女性に多いむくみ。気になる方は、「1年中たくさんの水を飲む」という考えから「排出した分を補う」という頭に切り替えて、無理に水を飲みすぎないことがむくみ解消への近道かもしれません。