睡眠時間を確保していても朝すっきり起きられない、日中に眠さやだるさを感じる、それなのに夜になると逆に目が冴えてしまって寝つきが悪い…。
どれかひとつでも思い当たるなら、もしかしたら、自律神経が司る体のリズムが乱れているのかも。
気になったら1日に何度か検温を。
体温に現れる自分の体のリズムを確認してみませんか?
体温の理想のリズムとは
人の体温は通常、起床時がもっとも低く、夕方をピークに上昇、その後下降していきます。起床時の最低体温とピーク時の最高体温の差は通常約0.6~1℃。
体温が高いほど体は活動モードだと言え、逆に体温が低いほど休息モードだと言えます。
体温が変化するのはなぜ?
休息に向け体温を下げるメラトニンや、活動に向け体温を上げるコルチゾール、βーエンドルフィンなどのホルモンが分泌されるから。
加えて、朝食をとる、日光を浴びる、通勤や散歩など軽く体を動かすことが朝の体温の上昇をサポートし、逆に夜早めの軽い運動や入浴などが夜の体温の低下を促す役割を担っています。
体温のリズムがずれていたら?
1日に数回体温を測ってみたら、理想のリズムとは違っていた…。その場合、体温が上がるべき時に上がらないのか、下がるべき時に下がらないかを確認して、状況にあった対策をとるとよいでしょう。
体温が上がらないなら
朝食をとることが重要。食べ慣れず食欲がわかないなら、温かいミルクやスープなどでもかまいません。
また熱めのシャワーを浴びる、熱めの風呂にさっと浸かるのも効果的。軽めの運動で体を温めるのもいいでしょう。
体温が下がらないなら
早めの時間に一度、運動や入浴で軽く体を温めましょう。また心身ともにリラックスすることも重要です。
アルコールを飲むなら早めの時間に。
またなるべく蛍光灯の明かりは避け、柔らかく穏やかな白熱灯の間接照明などで過ごすのがおすすめです。
体温のリズムが整えば、体温の上昇とともに日中は活動的に過ごせ、体温の下降とともにスムーズに休息へと向かう…。夜長の秋にこそ一度、生活のリズムを見直してみては。