寒さを感じる季節ほど、水分補給はなるべくホットドリンクで、という人は多いはず。起床後すぐの白湯から始まり、日中は少量の水分をこまめに摂取、食事の時間にはお茶やスープを、午後のひとときにコーヒーや紅茶を楽しみ、就寝前には心やすらぐハーブティーを一杯…。ほとんどの人が冬場はとくに、体を中から温めてくれる温かい飲み物を、一日に何度も飲んでいるはず。
そのホットドリンクにさっと加えて溶かすだけで、味を変えずに、不足しがちな栄養素“水溶性食物繊維”を手軽に補給するできるのが、粉寒天。
その上手な活用法とは?
粉寒天とは
粉寒天とは、その名の通り、粉状の寒天のこと。昔ながらの伝統的な製法で作られた棒寒天(天然寒天)とは違い、水に浸してふやかした上で煮溶かすという手間なく、手軽に溶かせるのが粉寒天の特徴です。
寒天の原料、栄養、特徴とは
粉寒天も棒寒天も、原料は同じ海藻(テングザやオゴノリなど)。寒天とは、原料の海藻を長時間かけて煮出した液を乾燥させたもので、食物繊維、とくに水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
寒天自体のカロリーは、ほぼゼロ。食事中に摂取すれば、食後血糖値の上昇を緩やかにしてくれ、また脂質の排出を促進する働きにも期待ができると言われている食物繊維。
現代人の食生活では不足しがちと言われていますので、積極的に補うよう心がけるといいでしょう。
粉寒天の上手な溶かしかた
粉寒天は90度ほどの温度で溶けるので、っとえば冬場に冷え切ったカップに入れて、ぬるめの湯を注いだだけでは溶けません。スープなどなら仕上げの加熱中に加えたり、温めなおしの最後に加えるのがベスト。マグなどで直接溶かしたい場合は、事前に熱湯でマグと撹拌用のスプーンなどを温めておいた上で、沸騰した湯に少量の粉寒天を加えて手早くしっかりと混ぜることで、溶け残りを防ぎましょう。
寒い季節こそ、熱い湯で溶かす作業が”ついで”となり、気軽に始められるはず。ぜひ試してみて。