重曹とクエン酸は、使い勝手がよく環境にやさしい洗剤として広く知られていますね。最近、この重曹・クエン酸に並ぶ新たな洗剤として「セスキ炭酸ソーダ」が注目されています。ますます身近になりつつあるセスキの上手な使い方についてご紹介します。
重曹より強い洗浄力
セスキ炭酸ソーダ(sodium sesquicarbonate)は、重曹よりも洗浄力が強く、落ちにくい頑固な汚れに威力を発揮します。
水溶液の性質を表すpH値で見てみると、弱アルカリ性の重曹はpH値が8.2、セスキ炭酸ソーダのpH値は9.8になります(ちなみに酸性のクエン酸はpH2~3)。このpH値は数値が1違うとアルカリの強さが10倍違います。
すなわち、重曹より強いアルカリ性であるセスキ炭酸ソーダの方が、脂汚れや皮脂汚れを落とすのに最適なのです。重曹より洗浄力が高いので、掃除のときに使用する量は、セスキ炭酸ソーダの方が少なくなります。では、セスキ炭酸ソーダは、どのようにして使用すればいいのでしょうか。
水で溶かしてスプレーとして使用する
使い方はとっても簡単! 水500mlに対し、小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダの粉末を入れて混ぜるだけ。重曹より水溶性が高いのであっという間に溶けます。完成後は1週間程度で使い切るようにしましょう。
レンジ周りやコンロ周りの油汚れ、シャツの襟・袖の部分汚れや血液汚れに効果を発揮します。ただし、重曹のように直接汚れに粉末をかけたり、ペースト状にして汚れを落としたりはできません。また、pH値が高いため、肌が弱い方が使用する際はゴム手袋の着用をおすすめします。
セスキには、重曹のような研磨力はありませんし、鍋の焦げを落とすのにも重曹の方が落ちやすいです。しかし、油汚れや血液汚れをはじめとした、たんぱく質の汚れには、重曹よりもセスキの方が効果的です。目的に合った使い方で、環境洗剤を上手に活用してみてはいかがでしょうか。
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