アマランサスは、その栄養価の豊富さから「スーパーグレイン(驚異の穀物)」とも呼ばれている食材で、世界保健機構(WHO)ではアマランサスを「未来の食物」と称しているくらいです。
アマランサスの原産地はペルーで、紀元前5000年頃から栽培されています。
アマランサスには、必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。また、アマランサスのタンパク質は、白米より消化が良く身体に速やかに吸収されると言われています。悪玉コレステロールや中性脂肪などのコレステロール値を下げる作用があるとの報告もあります。
アマランサスには、カルシウム・マグネシウム・鉄・リンなどのミネラルも多く含まれていて、なかでも女性が不足しやすい鉄分は100gあたり9.4mgと豊富。これは、ほうれん草の4.5倍、白米の10倍にもなります。
赤血球の合成に必要と言われ、奇形児の出生リスクを抑える為に妊活中~授乳期まで女性が意識的に摂取したいとされる葉酸も130μgと比較的多く含まれています。
アマランサスに含まれるカルシウムは100g中160mg、マグネシウムは100g中270mg含み、穀類の中でのカルシウム、マグネシウムの含有量はトップクラスです。女性に多い骨粗しょう症の予防にも期待できます。
その他「抗ストレスビタミン」とも呼ばれているビタミンB群の一種であるパントテン酸もアマランサスには100g中1.69mgも含まれており、穀類の中では王様級です。
グルテンフリーでアレルギー反応が少ないことから、アトピー性皮膚炎の改善食としての注目度も高くなっています。上記のことから、アマランサスは性別を問わず、また幅広い世代が積極的に摂取したいスーパーフードなのです。
スーパーフード・アマランサスを使ったおやつレシピ
【アマランサス揚げ団子】
材料(2個分)
白玉粉 35g
絹豆腐 10g
こしあん既製品 30g
黒ねりごま 小さじ1杯
アマランサス 大さじ1杯
揚げ油 適量
作り方
(1)白玉粉に水切りしない絹豆腐を加えて練る。耳たぶの柔らかさになるように、適宜水や絹豆腐を加えて調整する。
(2)こしあんに黒ねりごまを加える。
(3)(2)を丸めて、(1)で包む。
(4)(3)にアマランサスをまぶす。
(5)油を熱し、じっくり揚げる。
団子が割れても、熱いうちに手でギュッとくっつければ、割れ目は気にならなくなります。火傷には注意して。こしあんに黒ねりごまを加えることで、中華料理屋さんで食べるごま団子のような本格的な味になります。
黒ごまにも鉄、カルシウム、絹豆腐にもカルシウムが豊富に含まれるので、アマランサスと一緒に摂ることでダブル、トリプルの効果が期待できそうですね。