手軽なのに効果ありといま話題の “食べ順ダイエット” 。ポイントは、食物繊維から食べ始める “べジファースト” 、またはたんぱく質から食べ始める “肉(プロテイン)ファースト” などの食事法と組み合わせ、炭水化物は食事の最後に少量にとどめる “カーボラスト” を心がけること。
いま注目の食事法・カーボラスト。実践法とその効果について詳しく紹介します。
野菜から食べ始める「カーボラスト」
食事の最初にまず野菜を食べて食物繊維を摂取しておくのが「べジファースト」。食物繊維自体はノンカロリーで、その後摂取する食事による血糖値の上昇を緩やかに、またインシュリンの分泌を抑える働きを持っています。ただし食物繊維とともに糖質を多く含む野菜も多くあるので、その点には注意が必要。野菜に限らず海藻類なども含め、なるべく食物繊維は豊富で糖質の低い食材を選んで食事の最初に食べるのが理想。
野菜の次は肉や魚、そして最後に少量の炭水化物とすすむのが、べジファーストと組み合わせたカーボラストの方法です。
肉、魚から食べ始める「カーボラスト」
一方、食事の最初にまず肉などを食べてたんぱく質を摂取しておくのが「肉ファースト」。実際には、三大栄養素のうちたんぱく質と脂質とを含む食材が肉。たんぱく質は体内でアミノ酸に、脂質は体内でグリセロールに。アミノ酸もグリセロールもそれ自体では血糖値を上げることはありません。
ただし例外として、アミノ酸とグリセロールはともに、体内の血糖値が下がりエネルギーが不足した時だけ、体内でブドウ糖に変化する「糖新生」という仕組みを持っています。
肉や魚の次は野菜もたっぷりと、そして最後に少量の炭水化物とすすむのが、肉ファーストと組み合わせたカーボラストの方法です。
カーボラストで血糖値の上昇を最小限に!
食事で摂取する栄養の中で唯一、直接的に血糖値を上げる働きを持つのが炭水化物。食事の際カーボラストを心がければ、炭水化物の摂取量を無理なくおさえ、また血糖値の上昇をゆるやかに、最小限に抑えることが可能に。
このカーボラストを実践する際に注意したいのは、食事の食べ始めから炭水化物まで、なるべくゆっくりと食べ進むこと。野菜や肉、魚で心もお腹も十分に満足したことを確認してから少量の炭水化物で食事を終えるのが、カーボラストの基本です。食事の内容を変えず、食べる順番を変えるだけと手軽だからぜひ試してみて。