どんよりした空、気温や湿度の高さによる蒸し暑さ、そして降り続く雨がうっとおしく感じられる梅雨時。
気分が晴れないだけでなく、実はこの時季は睡眠の質も低下しがちだと知っていましたか。
梅雨時に睡眠の質が低下する理由は?
梅雨時には、曇りや雨などの日が多いもの。
太陽の光で抑制される「メラトニン」による、日中の眠気とけだるさ、そして夜のスムーズな入眠への阻害とが、睡眠の質の低下につながると言えるでしょう。
併せて睡眠時の温度や湿度の高さによる不快感もまた、入眠を阻害する場合があり、睡眠の質の低下を招きがち。そのほか寝具を干したり洗ったりするケアの頻度を保つのが難しいこともまた、全身の不快感や気管支、皮膚への刺激などの原因となり、入眠の阻害や睡眠の質の低下につながる可能性があると言えるでしょう。
梅雨時に睡眠の質を高める対策は?
睡眠の質を高める対策として第一に取り組むべきは日中、積極的に屋外に出ること。晴れた日なら直射日光を浴びなくとも、締め切った室内にこもらず、日陰で過ごせば十分! 曇りの日や雨の日には日中十分に外を歩き回るよう、心掛けるといいでしょう。
温度や湿度による不快感には、エアコンや除湿器などによるケアのほか、首や頭を冷やすことなども対策に!
寝具のケアにも布団乾燥機を活用したり、日中なるべく風通しのよい環境で寝具にこもった湿気を抜くことを心掛けるだけでも、睡眠の質を左右する、就寝時の快適性が高まるでしょう。
睡眠のリズムと深部体温低下の確保にも留意を
また通常入眠時には、深部体温(直腸内の温度)が低下するもの。暑さや、それに伴う睡眠リズムの乱れにより深部体温の低下の幅やタイミングが乱れることでもまた、睡眠の質の確保は難しくなります。
睡眠の質を確保する対策としては、睡眠のリズムを整えること、早めの時間の運動や入浴で深部体温を一度しっかり上げることで低下の幅を幅を拡大させるなどなどがあげられます。
この深部体温を低下させると言われるアミノ酸の一種であるグリシンや、メラトニンの分泌を正常に保つビタミン16、脳神経系の鎮静に関わるマグネシウムなど、摂取する栄養にも配慮して、梅雨時こそ、睡眠の質の向上を目指そう!