日本各地に自生するクワ科の落葉樹である“桑”。
おもに絹糸を生み出すカイコのエサとして、古くから活用され、また栽培されてきました。
その葉を煎じた桑の葉茶は、養蚕が盛んな地を中心に飲まれてきた歴史あるお茶。昔から健康によいとされてきた桑の葉茶には、現代人にこそうれしい成分がぎっしり!
食事のおともにぴったりの、その魅力を紹介します。
煎茶風にも抹茶風にも味わえる桑の葉茶
桑の葉茶は、乾燥させた桑の葉に熱湯を注ぎ好みの濃さまで抽出してから飲む“煎茶タイプ”が基本。利便性を向上させた“ティーパックタイプ”のほか、桑の葉をパウダー状に粉砕することでその栄養をまるごと摂取できる“抹茶タイプ”などがあります。
桑の葉茶の栄養は
桑の葉茶を飲むことで摂取できる栄養は多種多彩。ビタミンC、ビタミンB1・B2、ビタミンA、亜鉛、カリウム、マグネシウム、鉄分、食物繊維、フラボノイド、カロテン、γアミノ酪酸などを一度に摂取することができます。
食事のおともに桑の葉茶を
桑の葉茶を飲むことで摂取できる多彩な栄養の中で、最近とくに注目を集めているのが、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)という成分。
小腸で糖質の吸収を促すα-グルコシターゼという物質と結びつき、その働きを阻害すると言われています。
食事の直前や食事中に桑の葉茶を飲むと、小腸内での糖質の吸収率が緩やかになり、結果糖質を含む食事の際でも、血糖値の上昇がある程度抑制されるのとか。
間食や夜食にも
桑の葉茶は、朝昼夜の食事や間食、夜食などのおともに飲むのがおすすめ。DNJや食物繊維などが血糖値の上昇を抑えるとともに、その他の豊富な成分が、食事だけでは不足しがちな栄養も補ってくれます。
また桑の葉茶はノンカフェイン。遅めの夕食や夜食のおもとなどにもカフェインを気にせず楽しむことが可能です。
また“食事のおともは桑の葉茶”と決めて習慣にすれば、継続しやすく飲み忘れにくいのも、おすすめしたい理由のひとつ。
さっそく次の食事から試してみて。