酵母菌の一種であるビール酵母。
ビールを醸造する工程のなかで、麦汁を発酵させるために使われるもの。発酵後役目を終えたビール酵母は、酵母としての栄養に加えて麦芽の栄養をもたっぷりと含んでいます。
知っているようでよく知らないビール造りの工程と、ビール酵母の役割やその栄養とは? 詳しく紹介します。
ビール造りの要・ビール酵母
ビールの主原料であるビール大麦に水と空気を与えて発芽させてから乾燥したものが“大麦麦芽”。この乾燥大麦麦芽を芽を除去してから粉砕し、温水を加えて攪拌するとできるのが、おかゆ状の“マイシェ”と呼ばれるもの。
このマイシェはゆっくりと煮ながら攪拌することで液体状に変化していきます。最後にこれをろ過すれば、麦芽糖、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれる“麦汁”が出来上がります。
この麦汁を煮沸しホップを加えたら、仕込みは完了。“ビール酵母”を加えます。ビール酵母は麦汁の栄養を取り込みながら増殖し、麦汁の糖分をアルコールと炭酸ガスにかえる“アルコール発酵”を行います。
発酵を終えたビール酵母は沈殿、麦汁の栄養をたっぷりとふくんでいます。これを乾燥させたものが、サプリメントや健康食品として市販されている“ビール酵母”なのです。
ビール酵母の栄養とは
まず注目は、豊富なタンパク質を含んでいること。
ビール酵母からは体内で作ることのできない必須アミノ酸9種(トリプトファン、フェニルアラニン、ロイシン、リシン、トレオニン、イソロイシン、メチオニン、バリン、ヒスチジン)すべてを一度に摂取することができます。
またビタミンB1・B2・B6・B12、パントテン酸、コリン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セレン、クロムなどのビタミンやミネラルや、食物繊維、各種ビタミン、ミネラル、核酸などや、マルターゼ、ラクターゼ、アミラーゼ、リパーゼといった消化酵素も豊富。
普段の食事に加えて栄養摂取に、また栄養バランスの調整に活用してみては。
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